注意表示は業者の「牽制」

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注意事項や警告表示

「この製品を扱う場合は手袋を着用してください」「このトラックは法定速度を守ります」など、業者が注意書きを、必要以上に書き連ねている事が多いですね。消費者や後続運転手からすると、使用者を守るための注意書きや、我が社は法定速度を守る優良会社と言っているととらえる場合が多いと感じるかもしれません。実際そうなのですが。ただし、私は他の意味合いもあると思います。それが「牽制」です。

牽制=クレームへの先手

例1:「お前んとこのトラックがトロトロ走っている!!」

「申し訳ありません。”後部に記載させて頂いている通り”我が社では法定速度を守っていますので」→「ぐぬぬ」

例2:「あんたんとこの洗剤使ったら手が荒れた!!」

「大変申し訳ありません。”ボトルに書かれています通り”手袋を着用してでのご使用をお願いいたします」→「ぐぬぬ」

例3:「おたくの風邪薬飲んだら腰が痛くなった!!」

「申し訳ありません。”注意書きにあります通り”本薬を服用する事で起こる可能性のある副作用が、」同封の説明書に記載してあります。ご覧の通り、腰痛も含まれております」→「ぐぬぬ」

製品の「注意書き」は業者の経験

製品の使用による影響や感覚は、使用者によって千差万別です。いくら安全に配慮した成分を入れたり、ボトルやパッケージに安全対策を記載しても、使用者によっては守られなかったりします。業者からすればもうそこまで対応できません。そういう人達に対応するためには、ありとあらゆる注意書きを羅列しなければいけないのだと思います。過去に来たクレーム内容に対する注意書きも含まれているでしょう。クスリが一番大変で、副作用なんか出ていなくても、本人が不調を感じ、それが薬の服用後が来てんだと判断したら、それはもう、その薬の副作用です。もう全ての症状を副作用として記載するしかない時代が来るかもしれませんね。

大型トラックの「法厳守」宣言

大型トラックを運転した経験がありますが、あれは本当に怖いです。慣れないうちは精神をゴリゴリ持っていかれます。夜中なら尚更ですね。更に大型トラックは荷物を積んでいて、荷物を考えた運転をしなければ、仲の荷物が全て傷モノになってしまいます。そんな事になったら信用問題です。そうした事も含め、トラックは一般車両よりも慎重な運転をする必要があります。だからトラックは右左折をより慎重に行い、速度をあまり出さない運転をしています。しかしそれが理解してもらえず、度々苦情を受けてきたのでしょう。それ故に、「法定速度」という幅広い牽制文言を用いて、ご理解をお願いしているのだと思います。日本の物流を担う物流会社には、個人的には感謝しています。ご理解してあげてください。

余談:名札の取り扱い

たまに、トラックの後部に運転手の実名を張っている業者が居ますが、ドラレコやスマートホンがこれだけ普及した世の中で、その個人情報の出し方は大変危険です。もう時代は昭和ではないのです。個人情報を掲げさせて、事故防止を意識させる時代は終わっています。業者様は考え直してください。もっと言えば、店員さんの個人情報も大変危険です。現代ではどうにでも悪用できます。最近の小学校では、登下校時に名札を着用させません。何故なら、名前を呼ばれて付いて行ってしまう児童が居るからです。ただの名前と言えど、個人情報の取り扱いには、もっともっと注意を払ってください。お願いします。

 

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