私は深夜の高速道路を一人で駆け抜けて、長距離を走るのが好きでした。
最初に車を入手した時は、怖いのとあまり興味が無かったので出勤時にしか使いませんでした。しかし、逆に出勤で何度か使用しているうちに楽しくなり、どこか遠くに行ってみたいと思うようになりました。そこから私の長距離高速道路旅が始まり、軍艦やお城の感謝巡礼に繋がったといえます。
静岡から浜松に(高速道路経験値1)
静岡から愛知に(高速道路経験値2)
浜松で経験値を積んだ私は、今度は愛知に挑戦することにしました。距離は倍以上に伸びています。目的は当時あまりなじみのなかったスマートフォンの体験イベントに行く為でした。
浜松の倍の距離を走るにあたってなかなか目的地に着かない苦労を知ることになりました。
それと、高速道路のガソリンスタンドは少し高く、タイヤやバッテリー等の営業が強い事を知りました。当時の自分は長距離に対して初心者だったので、タイヤの交換をしてしまいました。必要な交換だったと信じることにしています。もちろん本当に交換するべきパターンもあると思います。
静岡から京都に(高速道路経験値3)
この頃はETCがお得キャンペーンを沢山やっていて、次の目標に京都を考えていた自分はETCを付ける為にクレジットカード入手とETC購入とETC設定申し込みを行いました。一か月前から手を尽くし、出発予定日には無事に装備が完了していました。
その時、私が深夜の高速道路を選択した理由の一つが「深夜の高速料金半額」キャンペーンをやっていたからです。今だと7割(未確認)とかあまり割引率が高くなかったと思いますが、当時は半額で私はそれに飛びつきました。
静岡を夜遅く出発し、愛知のSAで休んで電光掲示板で現在地を確認しながらお茶を飲みました。いい思い出です。京都に到着したのは深夜3時頃で、当時は節約志向だったので漫画喫茶に泊まりました。それから朝起きて清水寺等を周り帰りました。この経験で、深夜の高速道路における長距離の経験値を得ました。それと愛知は切り返しポイントが多い事とトラックが多い事と伊勢湾岸道は横風が強い事知りました。重心のしっかりした普通車で行くべきだと思います。
静岡から大阪に(高速道路経験値4)
京都まで行ける様になったので、今度は大阪を目指す事にしました。距離は愛知の2倍近くです。今までの経験を引き連れ、更に距離を延ばし深夜の高速道路に挑みます。この時は大阪に特に目的はなく、深夜の高速道路を走るのが主目的になっていた頃です。なので現地でも特にどこも行かず、漫画喫茶で寝て起きて帰りました。
静岡から愛媛に(高速道路経験値5)
距離は大阪の時より200km程伸びていましたが、今までの積み重ねてきた経験で安全に行けると自負していました。出発前にエンジンオイルとタイヤの交換もちゃんと行い準備万端です。今回は長距離運転で足が痛くなるのを回避するため、カイロを持参して太ももの裏に置くことにしました。結果的には物理凹凸で逆に血管が締め付けられるのか、期待した効果はありませんでした。
実は、この頃になるともう目的地は観光ではなくどちらかというと高速道路のドライブ感覚でした。とは言っても、全く計画が無かったわけではなく、広島の竹原市という所を通過してしまなみ海道を通り愛媛に行く予定を立てており、竹原で「たまゆら」の聖地巡礼ができればと考えていました。
夜に静岡を出てSAでしっかり休み、到着したのは朝でした。「たまゆら」でみんなが初日の出を見た海岸で朝日を見る予定でしたがちょっと間に合いませんでした。でも朝日は見れたので満足です。その後、竹原の駅で「たまゆら」のラッピングバスや観光案内所を見てきました。ある程度見終わってスーパーでお菓子を買った後でしまなみ海道に向かいました。
しまなみ海道では少し眠気があり中間ポイントで休みました。回復してから出発し愛媛に入ると、特に予定もなかったのでとりあえず近くのスーパーに入りお土産を買いました。愛媛はこれで終わりです。また来たくなる予定ができたら主目的地として遊びに来たいと思います。
とりあえず目的は終わったので帰る事にしました。
あと少しで高速も終わりという時に、凄い眠気が来ました。歌を歌ってもコーヒーを飲んでもダメで、真冬に窓全開で冷気を全身で浴びてもダメでした。この時に本当の睡魔はどんな事をしてもダメだという事を知り、休憩の大切さを知りました。こういう時は1つ前で降りてでも安全を優先するべきです。それかしっかり休息をとり走る事。事故は自分だけでは済まない可能性を持っています。
静岡から愛媛となるとやはりなかなかの疲労と時間を要しました。
これくらいのレベルになると現地での休憩をしっかり考える必要があるのだともいます。
今後450kmを超える場合は絶対に現地で一泊する事にします。自分の限界距離です。
静岡から福岡に(高速道路経験値6)
私の祖母は福岡に住んでおりまして、いつかまた会いに行きたいと思っていました。そこで急にひらめいたのが「車で行けばいいんじゃない」という案でした。当然無謀にも程があります。距離にして900kmと、愛媛の1.8倍くらいありました。どうしようかだいぶ悩みましたが、今までの経験を活かし、車の整備をしっかりすれば行けるんじゃないかと判断し、車で行く事にしました。
当時の私の限界連続走行距離は450kmだと知っていました。
長距離走行は右の太ももと足が痛くなる事を知っていました。
ガソリン満タンでどこまで走る事が出来るか知っていました。
長距離走行する場合に必要な車の整備項目を知っていました。
深夜走行でどれくらいの疲労と眠気が来るか知っていました。
過去の長距離走行経験で、私は自分と車の情報を熟知していました。これだけの事前情報と経験があれば、今回の超長距離走行も無謀な弾丸だったとは、決して言えないと思います。
さて、実際に行ってみた結果ですが、無謀でした。
700km走った程でもう精神的にかなり疲弊していました。しかし初めて走る場所や、深夜の1人走行という環境でなんとかテンションを上げて走り続けました。それで疲労は溜まるので、何度も休憩しました。目標の時間は大幅に超えましたが、休憩の重要性は理解していたのでしっかり取りました。
朝日が昇り日が差して来た頃に現地について、祖母の家について、寝ました。
今回、今までの経験と知識をフル活用して超長距離に手を付けたわけですが、もう2度とやらないと思いました。人生で1度経験してまぁ良かったかなとは思いますが、もっと他に安全で有意義な人生経験があるんじゃないかとも思いました。
静岡から広島へ(高速道路経験値7)
今回は、広島まで自家用車で行く事になりました。呉軍港の聖地巡礼です。
前日の夜に家を出て広島に向かいましたが、高速道路も7回目ともなると、最初の頃に様な新鮮味はだいぶ薄れていて、苦労の方が印象に残っている感じです。しかし深夜の一人旅と旅先を考えなんとか楽しく運転できたと思います。
長距離を一人で自家用車で行くなら公共交通機関という話も言われますが、やはり時間に支配されない点と、荷物が自由な点と、現地での行動範囲を考えると自家用車を選ぶ自分がいます。因みにこの時は折り畳み自転車を持参して現地に向かっているのですが、後で全く役に立たたない事を知ります。それは現地が山だらけで全く機動力を活かせない事が発覚したからです。みなさんは、現地で行動する際は「地形」もご確認くださいませ。
行きに関しては、特に問題なく広島に着きました。しかし問題は予想外な帰りでした。なんと現地でインフルエンザにかかり、発熱したまま600kmを帰る事になりました。当時はただの風邪だと思っていたのですが、帰って医者に行ったらインフルエンザでした。よく帰ってこれたと思います。
今までの経験と対策が完全に活きた結果だと思います。これが弾丸でいきなりこの距離なら事故にあっていたかもしれません。高速道路は常に危険と隣り合わせです。体調管理もしっかりしましょう。
静岡から福島へ(高速道路経験値8)
送別会とダブルブッキングしてしまったので、夜の10時に高速道路に乗る事になりました。別に夜出発する経験はしていたので良かったのですが、出来れば体調万全で余裕持っていきたかったです。
さて、今回東に向かうわけですが、東に向かうと迷路の様な首都高速を走る事になります。うまく福島に行ける路線に乗れるか凄く不安でしたが、ぐるぐる回る首都高を走っている内に、なんとか福島行の路線を見つける事が出来たので、最短で東北に向かう事が出来ました。ここで発覚したのですが、5万円のカーナビでは首都高のトンネルで通信が切れる事がありました。今回は運良く看板を見つけましたが、通信不良に注意してください。又貴重な経験をしました。
福島の道に乗れればあとは直通なのでただただ走っているだけでしたが、今回は東北に向かうという事で、雪の心配をしていました。高速では、電光掲示板でチェーン規制ヶ所を通知していますが、知らない道のしらない区間の規制報知を聞いても分からないので、少し不安でした。雪道を走る恐れがある場合は、区間の名称など覚えていきましょう。これは雪でなくとも事故でも有効です。ただし、もっと性能のいいカーナビだと事前に指摘して回避してくれるそうです。
今回の目的地は福島の白河と会津若松城でしたが、自分の限界値などを考慮して、白河で1泊し、会津若松城に向かいました。帰りは首都高で1度迷ってしまい、神奈川に行ってしまいました。東北に向かう道は1本でしたが、東北から静岡に行くにはいくつか分岐があり、カーナビも止まるのでバッチリ迷いました。今度首都高を通る時はもう少しいいカーナビを用意したいと思いました。
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