魔女狩りをご存じでしょうか。
中世時代に、何か悪い事が起きると、国民に怪しい人物を探させたそうです。その時に運悪く密告されてしまった普通の一般人が「魔女」として拘束され、刑に処されたと言われています。これは、社会の不安や不安定な事象に対して、「諸悪の根源」を設定する事で、「この問題は解決された」と片づける意味もあったと思います。勿論、現代では科学的に、医学的に判明している事でも、当時は謎だったわけです。そういう事象に対して、見せしめとして、普通の一般人が矢面に立たされ、事態を収拾させる為の政治利用に使われたと、考える事も出来るのではないでしょうか。
近代日本で起きた魔女狩りの疑惑①
一番大きい事件は太平洋戦争だと思います。太平洋戦争によって多くの群のお偉いさんがA級戦犯として処せられました。(勝戦国の横暴という話は置いておきます)この時処刑された人物の1人に、もっとも有名な軍人であろう、東条英機氏という人がいました。彼は、現代では、「戦争を起こした諸悪の根源」や、「日本が戦争に突入したのは東条英機のせい」など戦争責任のありとあらゆる全てを東条英機氏に押し付けています。魔女狩りですよこれは。
戦争の突入や敗戦は全てが東条英機の采配により決定したのでしょうか。国民やマスコミや政治家は全ての人間がNOを突き付けたのに、東条英機氏が暴走したから敗戦に至ったのでしょうか。
近代日本で起きた魔女狩りの疑惑①
2011年に東日本大震災が発生し、福島原発が炉心融解し、水素爆発を起こしました。当時はただの水素爆発と報じられていましたが、後に炉心融解したと報道された事故です。その時に、他にも情報で「時の首相が現場で暴走した」というニュースも流れました。これは国会からも、国民からも、批判が噴出しました。しかし最も驚いたのは、事故を起こさない対策をする責務が社会的にあるはずだった、当の会社まで時の首相を批判しだしたのです。完全に魔女狩りです。
時の首相は後に「原発事故の諸悪の根源」として扱われ、四国お遍路などの旅に出たりしています。本当に時の首相が全て悪かったですか?国会は完全完璧な対応をしましたか?国民は原発誘致から、エネルギー問題から、事故対応まで最後まで信じて尽くしてきましたか?私からすれば、「ベント」していれば、水素爆発はもしかしたら、もしかしたら防げたかもしれないと思っています。
近代日本で起きそうな魔女狩りの疑惑
新型コロナウイルスがここまで蔓延したのは、誰が魔女狩りの対象にされるのでしょう。阿部総理でしょうか。菅総理でしょうか。現代の国民やマスコミは、新型コロナウイルスが収束した時に、いったい誰を先般の標的にして、事態の収拾をするのでしょう。その行為に価値が有るか無いかいつ気づく事が出来るのでしょう。コロナ収束後に、日本人の本当の民度が見れる事でしょう。
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