校則は何故あるのか
校則とは、校内秩序を守るため、社会のルールを学ぶため等いろいろ言われていますが、結局のところは生徒が学校の信頼を得ていないから存在しています。過去にそれで問題になったから、その校則が存在し、尚且つ現在進行形で有効な校則だから削除されないわけです。これは社会でも同じで、法律は過去に犯した人間がいるから存在しているわけで、現在もあるという事は無くならない犯罪という証拠です。
下着の色が白指定はブラックか
例えば、下着の色を指定せず、生徒を信じて制限が無かったとしたら、お洒落な子は高い下着や派手な下着を着てくると思います。しかし、それでもし盗難が発生したら、誰が事件を把握して、犯人を捜して、盗難下着を探して、各方面に報告謝罪して収集を付けるでしょうか。教師です。
生意気な下着をしていると上級生が締めに来たら、誰が仲裁して、誰が和解させて、誰が収集を付けるのでしょうか。教師です。
保護者からの電話で「Aちゃんがしてる下着が欲しいと家の子が言うんですけどどういうことですか!?」と連絡が来たら、誰が対応して、誰が調べて、誰が報告して、誰が収集するのでしょう。教師です。教師は勉強を教えるのが仕事であり、喧嘩や盗難の仲裁が仕事では無いです。何故指定されているか考えれば、だれに責任があるか一目瞭然ではないでしょうか。
学校にとっては生徒全員で生徒
私は校則を守っている。あの子は守っていない。それは生徒側の視点であり、感覚です。学校からしたら、優秀な生徒も素行の悪い生徒もひとまとめで生徒です。なので素行の悪い生徒がいれば、それはもう生徒の素行が悪く信用できないという結論に至るのは至極当然のことなのです。新型コロナの国民の自粛でも、自粛していない人がいる限り、国からしたら国民は自粛してくれないという判断になります。国からしたら皆まとめて国民だからです。
校則を改善してもらう平等な方法
ではどうすればいいか、生徒がみんなで話し合い、素行の悪い生徒を改心させ、秩序とモラルを持ち、教師や学校に迷惑をかけない行動を心がける様に学校に約束し、信頼してもらう事です。それで初めてブラック校則の撤廃を進言できる権利が生まれます。現在ブラック校則を変える流れが出来ていますが、それはただ世間の流れを受け入れ反映しているだけであり、在校生の評価は変わっていないと思います。生徒側は何も改善していないが、学校側には改善要求するという状態が普通に横行しています。教師に耐えろと強要していると言っても過言では無いです。
大人まで平気でブラック校則と言う始末の世論
行き過ぎたブラック校則は世論で変えていく必要があると思いますが、私の知る限りでは、生徒が信頼されいない結果の当然の校則しか見当たりません。教師に通常業務以外の負担をかけるのですから、学校がそれを回避するためにその指定校則を付けるのは当たり前の防衛対策です。しかし現在世論では、何故かブラック校則を非難する大人が大変多いです。そもそも今の校則を作ったのは、その大人世代の人達が在学中に犯した罪で出来た校則であり、原因があるのですが、その事にも全く自覚が無いのだと思います。
本題:ブラック校則の正体
2021年の2月に(報道は4月)岐阜県の多治見で、高校三年生の生徒が同級生の水筒の中身を勝手に入れ替え、逮捕された事件がりました。これにより、また生徒側の信頼が失墜したわけですが、これにより新しい校則の制定も十分考えられます。例えば
・持参水筒の中身を完全指定
・持参水筒の保管場所完全指定
・持参水筒の中身は学校に申請する
・水稲の持参禁止で校内水分ボトルを配布する
など、この様な校則が出来てもおかしくないレベルの事件だと思います。問題はまだ続きます。もしこの校則が出来て、20年後に在校生が「なんで水筒の中身は指定なんですか?」と聞いた時に、20年後の教師はこの水筒の中身入れ替え事件など知らずに答える事が出来ません。これが現在言われているブラック校則の正体です。「下着の色が指定なのか理由を教師が答えられないなんておかしい!!」いや、当然です。生徒側の行動で出来てしまった考えられない事件で出来た校則なので、学校側はそんな事件をいちいち覚えていません。現在のレベルの校則とはこういうものです。
校則が全て無くなる実現不可能な簡単な方法
学校内で起きる生徒が起因の問題責任は全てPTAが請け負う事。これが決定されれば、明日から全ての校則は消滅します。服装も行動も持ち物も全て自由になるでしょう。教師も本来の業務である勉強を教える事に集中できます。実現はほぼ不可能でしょうが。
一番良い校則の改善方法
生徒側が全員で生活態度の改善宣言をし、教師や学校側に認められ信頼を得る事ができる状態に持っていきます。そこから学校や教師が、生徒の信頼を納得し、徐々に緩和していくのが最も平等でフェアな改善経緯だといえます。ただ単に世論を味方にして教師側だけに改善を強要するのはフェアでは無いです。勿論改善後に本当に問題が起きず教師や学校に迷惑が掛からないならそれはそれで素晴らしい解決方法だと言えます。兎に角、一方的な要求はダメです。自分達の落ち度を認識し、改め、迷惑かける管理者に信頼されてから校則改善の要求をしましょう。ここで改善できれば、次世代の後輩達にも素晴らしい学校規則を受け渡す結果になります。
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