1部の実験結果で確定特性と認定される。
2021年頃に小学生の実験で「夜に動くカブトムシが居たから夜行性(不確定記憶)」という結果発表をしており、対象の虫が夜行性であった事が確定した様な話がラジオから流れていました。確かにその結果から見れば夜行性である確定が出来るかもしれません。しかし、その実験方法は確定できる程に強力な裏付けとなるものだったのでしょうか。逆の立場で考えてみると、それはどうでしょう。
宇宙人が人間観察したら
宇宙人の中で、「地球という星の二足歩行生命体は”光度が高い朝”と呼ばれる時間帯に活動し、”光度の無い夜”という時間帯に寝る生命体である」というのが常識だったのですが、最近になって再度観察したところ、高度の低い夜という時間帯に普通に活動している二足歩行生命体が多く目立つ様になったので、若い宇宙人が「地球の二歩行生命は夜にも活動する!」と発表したとして、間違っては無いですが、基礎特性ではないですよね。基本は夜寝て朝起きるわけですから。そんな風に1部の人間の行動で、それが基礎特性とされたら、「なんか違うけどね」と思いませんか。では、1部のカブトムシが夜活動して、カブトムシは夜も活動すると固定認識されたら、カブトムシはどう思うでしょう。
人間の「アリは絶対に7:3になる」理論
「見張り」かもしれないとは考えませんか?
人間から見たら見張りのアリは動いているだけで何もしないから怠けている様に見えたのかもしれませんよね。それを勝手に人間が「絶対に3割怠ける」と決定するのは全く愚かな観察だと思います。私が子供のころ大玉転がしの競技があった時、私のクラスの作戦は3人の内、2人が押して1人が横から進路を誘導するというものでした。競技自体はそのままやったのですが、終了後に、進路を誘導する役目で終始大玉に並走していただけの同級生の親が「うちの子は横走ってるだけだった」といっていました。これが第三者の観察による結果です。
個々で違うものは数でおおよそを確定
生物などは、個々に性格や感情があるのでその生物代表として確定するのは難しいと思います。そういう場合は、本当に大量に対象物を集めて比較するしかないと思います。それでなんとか結果を出して、「ほぼこういう特性である」とするしか方法は無いでしょう。
今回の記事は、別に小学生さんの実験結果発表を否定するものでは無く、それによって導かれた結果は、確定ではなく1つの結果として更に精査する必要があるのではと思うという話です。ただし、」その実験に取り組もうとした行動は大変に素晴らしいものです。将来とても有望な学生さんだと思います。
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