会社の人事
会社には社長と社員が存在するわけですが、社長や役員のやり方に対して、社員は色々な不満を持つわけです。そんな中でも、とある会計処理ソフトのCMで、現社長と跡継ぎ社長が対談しているモノがあります。その話を聞くと、跡継ぎ社長は「社長が全部情報を止めていて風通しがわるい」と言い、現社長は「自分たちでやってみて色々変えてみればいい」と言っています。世の中の多くの人間は、現社長の考えが古く、跡継ぎ社長が今の時代に合っている考え方だと評価するでしょう。しかし、そう上手く行くでしょうか。そうなって一番困るのは、社長になった跡継ぎ社長だと思います。
会社のシステム
会社のシステムは、別に社員を苦しめる為にあるわけでも、社員に嘘を伝える為にある分けでもないと思います。そうする事で、お互いに損得が釣り合うからそうなっているんだと思います。社員が知らなくてもいい数字の情報や内部事情を流したところで、社員は何をどうしてくれるのでしょう。奮い立てられて、営業成績を2倍に底上げしてくれるのでしょうか。取引相手に全力で媚びて、仲を取り持ってくれるのでしょうか。多分文句を言うだけだと思ます。何も言わずに文句だけ言い、役員に責任を取る様に言うだけでしょう。もちろんそうならない為に、初期で社員が認知し、一丸となって対応できればそれは素晴らしいですが、今の若者の考えではそれは無理だと思います。結局、流さなくていい情報と言うのは存在するのです。逆に流す事で混乱が生まれる場合もあると思います。
社長になって気づくのでは
多分第一声は「余分なことした」だと思います。自分が風通しとか言ったから、流さなくていい情報まで流す羽目になり、苦労するのは自分になるでしょう。社員の立場の時に思っていた不満を解放したばっかりに、社長の立場で考える事が出来なかったばっかりに、自分で自分の首を絞める結果になると思います。結局は情報統制され、前社長と変わらない状態になるでしょう。私にはその未来がハッキリ予想できます。私の会社の次期社長も、5年前を境に発言内容が大きく変わりました。今までは、内容の100が社員の立場でしたが、最近は管理職50と社員50の思考回路で構成されている発言をします。敢えて気が付かないふりをしていますが、社長候補となると、この様に、それなりに自分で気づけると思うのですが。。。
立場が変わってから理解では遅い
子供の頃「ママは私にだけさせて自分はやらない。私はそんな親にならない」とか思いませんでしたか。決まり事や門限や兄弟間の不条理などです。実際大人になってどうでしょう、誰かに指示した事は、自分は絶対に守れますか?管理者の立場の人間は、管理対象に自分の管理がしやすいルールを適用させます。その理由は、大人になって分かる様になったともいます。それと同じです。自分が管理する立場になる前に、余分な宣言をしてしまうと、約束を守らない人間としてスタートからこけます。社長候補様やキャリア様は、余分な事は言わない方が良いと思います。苦しむのは自分ですよ。
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