日本に点在するひっそり、一家屋
日本には、山奥などに沢山の家屋があります、バラエティでも良く取り上げられ、そこには、おばあちゃんやおじいちゃんがひっそりと住んでおられる事が多いです。一人で自給自足して暮らしています。たまに家族が遊びに来て様子を見てくれたりしている様で、本人はとても楽しそうに暮らしており、下手したら都会の若者より強靭な体を持っていて、元気に生きておられますね。
ひっそり住んでいる理由
大体の理由が、「ご先祖様が一生懸命切り開いて開墾した土地を無碍にしたら罰が当たる」だそうです。昔、ほとんどの家庭が自給自足で畑を持っており、自分達の力で生活していた時代の人達にとって、その土地は大切にするべき土地であり続けるのでしょう。「せめて動ける内は守っていきたい」「個々ので生活が楽しい」と活き活きと語る姿がとても印象的です。親族も、誕生日を祝いにわざわざ山を登ってきたりして、ちょっとしたイベントとなっているご家庭も有るみたいです。キャンプが盛んな現代において、山に生活基盤があるというのは、便利な存在でもあるのかもしれません。
その後のことは
ひっそりと山奥に存在する木造家屋は、ほとんど場合かなりの大きさです。生活に必要な最低限の設備も存在しています。畑や山をいじっている方々は、それらの道具や農機具なんかもあり、それらを収納する小屋を増設したりしています。本人はご先祖様の土地を守り、そこでの生活が楽しくてしょうがないのは良いのですが、その後、残された子孫たちは、その土地の建造物や不用品を誰がどう処理するのでしょうか。市街地ならまだしも、山頂の山奥ともなれば、業者のトラックの制限もかなり厳しくなるでしょう。道中危険も伴います。安く済む地では無いのは確実に感じます。
相続
その土地や器具を相続したら、廃棄されたそれらは全て処理責任が生じるわけで、無視すれば国が税金を使う事になります。その土地に莫大な利益があったり、本人の後に処理はすべて手配済みなら良いですが、誰がどう処理するのでしょう。残された親族は、その土地と家屋を受け継いで、顔も知らないご先祖様が開墾した土地を守っていこうと思うでしょうか。そう思う家族も有るかもしれませんが、多くの場合は大きな負担になる可能性が極めて高いのではないかと考えます。
ひっそり、一家屋はどう在るべきか
ご先祖様のためにと、一生懸命楽しそうに生きている親御さんの意思を尊重し、その地で好きに生活させてあげる事が、一番いいのでしょうとは思います。しかし、どこかで折り合いや線引きをしなければ、確実に自分達が対応するべき案件になるでしょう。本人は多分もうそんな自分の後のことなど考えていないし、考える知恵は持っていないと思います。放っておけば、増設するかもしれません。農機具を買いだめるかもしれません。どうすればいいのでしょう。どうするのが、誰も悲しまない正解なのでしょう。腐敗した人工物は必ず山にダメージを与えます。昔のモノなら木と石と布ばかりだったかもしれませんが、現代のモノであれば、プラスチックや電化製品があるでしょう。極めて難しい問題です。
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